偽金がなぜいけないのか?

序章

平成十四年八月二日、塩川正十郎財務相は二〇〇四年度に新紙幣を発行することを発表しました(平成十四年八月三日付の毎日新聞(以下資料Aと表記)より要約)。そしてその目的が「偽造防止策」であることを強調しました(資料Aより要約)。 これまでにもよくニュースで取り上げられてきた「偽金」。 僕は財務省の発表したこの理由に納得をしました。 僕はお札などに興味があるのでこの記事をどんどん読んでいきました。 するとある一つの興味深い部分に出会いました。 その部分とは「『通貨の番人』である日銀は、日銀券の信用が傷つくことを極度に警戒。(資料Aより引用)」という部分です。 僕はかつて偽金関連のニュースや記事でこのようなことを見たことがありませんでした。 そこで僕は偽金というものがいったいどのような影響をもたらすのかということについて調べ、日銀が新札の発行時期を早めたい(資料Aより要約)のはなぜかについて迫ってみたいと思います。

本章

(1)偽金は何をもたらすのか。

では、偽金は何をもたらすかについて述べようと思いますが、その前にそもそもお金というものはどういうものかについて述べようと思います。

平成十四年一月七日付の毎日新聞(資料B)には「『1万円』と書いてあるこの紙は、いつでも1万円の商品と交換できる。この『信用』が紙幣を紙幣として流通させている。」と書かれています。 この文章からわかるようにお金というものは「信用」というものの上に立っているものです。

では、この信用というものはどのようなものなのでしょうか。 資料Cには「1万円札を大事に持っているかというと、これは日本銀行券だからなんです。私は日本銀行を信用してるんです、今の時点では。もう一つの理由は、街に出れば街の人も日本銀行を信用してこの券を受け取ってくれるだろうと信じているからなんです。」という記述があります。 この記述からわかるようにお金に対する信用というものは日本銀行、言い換えれば日本国に対する信用なのです。

このようにお金がみんなに信用されているときに偽金が現れるとどうなるのでしょうか。 これに関しては「スーパーやデパートで買い物をしてお金を支払おうと思っても、受け取る方は本物かどうか心配なので、支払いはスムーズにいかなくなってしまいます。こういうことがあちこちで起こると、お札は人々に信頼されなくなってしまいます。」(資料Dより引用)という記述があります。 日本銀行に対する物と交換できるという信用がなくなるのです。

(2)信用がなくなるとどうなるか

では、実際に日本銀行に対する信用が落ちてしまうとどうなってしまうのでしょうか。

それは資料Eに「それにそれだけ大量の偽札が出回ってる国の通貨は信用がた落ちで急激な円安を招くでしょう。」とあるように円安になってしまいます。 円安になると「円安になると海外製品が高くなる(資料Fより引用)」とあるように何を輸入しようとしてもお金がたくさんかかります。 すると最近いろいろなものを輸入している日本は貿易に多大な混乱をきたすことになります。 すると日本経済は混乱してしまい、「不良債権の問題は片付きそうですが今とは異質の不景気が異常な形でやってきます。」(資料Eより引用)とあるように日本が危機的状態に陥ってしまいます。

結論

今まで述べてきたように偽金というものは日本という国を危機的状態に陥らせかねないものであります。 偽金というのは想像以上に恐ろしいものです。 このように偽金というものは恐ろしいので、日銀は今度新札を早く発行しようとするのです。


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